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褥瘡

褥瘡とは

寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味を帯びたり、ただれたり傷ができてしまうことです。俗に「床ずれ」ともいわれています。

褥瘡の原因

寝たきりになることや車いす生活が長くなたっりとご自身で体勢を調節できなくなることが原因です。寝たきりになることで骨と皮膚の間の軟部組織の血流を低下、停止させます。この状況が一定時間持続されると不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となるといわれています。また、栄養状態が低下することや皮膚の環境が悪化することも関連しています。

褥瘡の治療

褥瘡治療は周りの家族の方や医療従事者の協力が欠かせません。体位変換を行うことやベッドを柔らかいもの(エアマット、体圧分散できるもの)を選択することが必要です。褥瘡は仙骨(臀部あたり)あたりに形成されることがあり、排泄物で汚染されることがあるためこまめに洗浄することも必要です。褥瘡の状態に合わせた軟膏治療を行い、傷の状態をみて陰圧閉鎖療法などを組み合わせます。場合によっては手術を行うこともありますが、ご本人の体力や栄養状態など様々な要素から適応を判断することがあります。自宅で介護をされている方は往診や外来通院での治療が中心になりますが、傷の状態によっては頻回の通院が必要になるため周囲の方の負担も大きくなります。なるべく周囲の方ができる処置内容で対応していくことも必要になるためそのお手伝いができればと当院では考えております。

褥瘡は進行すると臀部の骨や関節が露出することもあり、こうなってくると治療に時間がかかるので悪化させずに現状維持をすることも重要です。

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