にきび(尋常性ざ瘡とは)
にきびは思春期のシンボル
にきびは思春期のシンボルといわれ、私も学生時代に治療を行うためよく皮膚科に通っておりました。当時は硫黄の塗り薬と潰して頂く治療がメインであったようです。
にきび用の塗り薬の登場
現在は保険診療でにきび専用の塗り薬が4種類(べビオゲル、ディフェリンゲル、デュアックゲル、エピデュオゲル)あるため、これらを主に治療に用いております。さらに抗生剤の塗り薬、飲み薬、漢方薬などを組み合わせることもあり実に医者によって様々な使い方をしてます。逆にいうとそれで治らない場合が非常に困ってしまうということです。よく当院にも別の病院で治らないからとのことで受診して頂く患者様も多くおられます。
にきびの保険外治療について
当院では最近アゼライン酸という天然由来の成分から作られた外用剤を導入しました。アゼライン酸は古くから海外では一般的に使用がされておりますが、日本では未承認のため自費の外用薬にはなります。刺激感が比較的少なく、妊娠中の方にも使えます。また、赤ら顔(酒さ)に対しても効果があるといわれており、治りにくい酒さの方に対しても使用しております。また、イソトレチノインというビタミンA誘導体の内服も海外では一般的に行われており、高い効果を挙げているので近々当院でも導入する予定です。最近ではニキビ跡のご相談もよく頂きますが、ニキビ跡に関しては当院ではダーマペン(針でお肌に無数の穴を開け、その修復する力を利用した治療)を導入し多くの方にお受け頂いております。
保険診療でにきびが良くなる方も多くおられますが、なかなか治療に苦渋している方もおられ当院では保険外診療も組み合わせながら一歩進んだにきび治療を行えるように工夫していきたいと考えております。